泉北HONEY通信vol.01
泉北の花々から、元気なミツバチたちが集めてきた蜂蜜をお届けします
皆さんはミツバチの寿命ってご存じですか?一般的には女王バチが3年、働きバチが1か月と言われています。働きバチはその短い一生で4つの仕事をこなしていきます。生まれたばかりの最初の1週間は1つ目の仕事“巣箱内の掃除”です。ミツバチはとてもきれい好きでこの間徹底的に掃除します。次の1週間は2つ目の仕事“子供たち(幼虫やさなぎ)の世話”です。子供たちにエサを与えたり、育ちやすい環境にしたりします。そして次の3日間くらいは巣門の前で3つ目の仕事“門番”をします。外敵から巣箱を守ることが仕事です。最後の1週間半でいよいよ4つ目の仕事“外に出てハチミツの採集”です。ですから働きバチが花の蜜を採集しに行けるのはたった1週間半でしかありません。その間に集められる蜜の量は働きバチ一匹当たり小さじ半杯程度と言われています。一瓶分のハチミツを集めるためには、実は何千匹もの働きバチたちの仕事が必要となっているのです。ハチミツは甘くておいしいですが、いろいろなドラマが隠れていると考えると一味違ったものになってきませんか?
泉北ハニーの蜜源植物
ミツバチたちはどの花から蜜を集めてくるのか、DNA分析をしてみたら20数種類の草木から採集してきていることがわかりました。一つずつ紹介したいと思います。
ナナミノキ
関東ではあまり見かけない木ですが、静岡以西の本州及び中国を原産地としたモチノキの仲間です。外見や性質はクロガネモチに似ていますが、クロガネモチよりも葉の様子が涼しげです。モチノキと同様に、樹皮からはトリモチが採取されます。6月ごろに薄紫色の花を咲かせますが、あまり目立たたず、話題にもなりにくい控え目な木です。10月ころから実をつけます。この実の様子からナナミノキと命名されましたが、語源は「七実の木」、「名の実の木」、「長実の木」と諸説あります。いずれも「美しい実がたくさんなる」といった意味を持っています。また、実の形がゆがんだ楕円であることから「ナナメノキ」という別名があります。
ハチミツレシピ
*ハチミツ大根シロップ*
材料
・大根…1/3本
・ハチミツ…適量
大根は水で洗って厚めに皮をむき、1cmの角切りにします。
ハチミツで大根を漬け、一晩冷蔵庫で保管すると、咳止め等の効用があるシロップに大変身します。